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高校生におすすめ!

『小さな国際留学』もできる、慶應義塾大学寮のススメ

2020.07.28
『小さな国際留学』もできる、慶應義塾大学寮のススメ
将来海外で働いてみたい、英語を武器に仕事をしたい。そんな夢を実現するためにはやらなければならないことが満載だ。そんな中、慶應義塾大学の寮は一味違う。現役の寮生3人はこう語る「寮生活が小さな国際留学です」と。いったいどういうことだろうか。今年できたばかりの綱島SST国際学生寮に住む医学部1年の麻生川(あそがわ)さん、商学部1年の北野(きたの)くん、大森学生寮に住む商学部4年の佃(つくだ)さんの3人に話を聞いた。(写真:左から、北村くん、佃さん、麻生川さん)

この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です。

※この記事は、2018年10月発行『KEIO LIFE』特別編集版の記事を転載したものです。内容・学年などは取材当時のものです。

― 寮生活はどんな感じ?

麻生川 SST寮は163人の寮生のうち外国人留学生は80人ほどいます。彼らとコミュニケーションをとるのはもちろん勇気がいります。それでも入寮して4ヶ月、いまは英語を話すことに抵抗はなくなりました。

佃 私もそう! 大森寮には30人くらいの留学生がいます。私は実は日本から出たことがないんですよ。でも、大森寮のRA*(レジデント・アシスタント)になったので皆さんが少しでも不安にならないようにしたいと思いました。最初はもちろん緊張の連続です。でも徐々に外国人と接するうちに英語に抵抗はなくなりました。今は一緒にイベントを企画したり、キッチンで彼らの祖国の料理を教わったり。英語アレルギーはまったくなくなりました。ここに住むようになって受験勉強の対象だった英語が、使える言葉として活きた英語になるんですよ。

北野 確かに英語は流暢になったかも。でもそれだけじゃない。視野も広がりました。韓国人と話せば日韓関係について知りたくなる。その会話にアメリカ人が加われば、アメリカから見た日韓関係も知れる。世の中がどんどん変わって見えるようになりました。
 あと僕は将来英語を使った仕事をしたいと思っています。商学部なので、「英語×ビジネス」で勝負したい。そのためには本来なら時間とおカネをかけて留学する必要がありますよね。でも国際寮ならその準備には十分。僕は過去に1年間イギリスに住んでいたことがあるのですが、留学という「大きな一歩」を踏み出す前に、国際寮という「小さな一歩」を踏み出すのはいい準備になると思っています。

北野くん 商学部1年(日吉キャンパス)、 綱島SST国際学生寮 1年目、大阪府出身。
「将来海外と関わる仕事がしたい」という夢に近づけるため国際学生寮に入寮。海外在住経験があるため英語が堪能。寮では留学生の友人も多い。

― なるほど。日本人学生や留学生を問わず、寮内ではどういうコミュニケーションがある?

佃 寮内での交流会があります。そこで外国人と接する機会がたくさんあるので、すんなり溶け込める人も多いと思います。

北野 僕は寮内では7割くらい英語で話しています。日本に留学する外国人は日本人と知り合いたい、友達になりたいという人が多くいます。だからちょっとくらい英語は下手でもOK。どんどん話す姿勢が大事だと思います。

佃 他の学生が談話室で勉強している様子を見ると「私も頑張ろう」と思えます。やっぱり4年間は長いようで短いですから。私は1年から3年まで公認会計士の資格の勉強をしていましたが、寮の仲間は刺激になりました。

麻生川 国際的な交流も魅力ですが、学部間での交流も魅力の一つ。私は医学部なので、2年以降信濃町のキャンパスで勉強する時間がどうしても長くなる。医学部は上下のつながりは強いけど、横のつながりが生まれにくいんです。医学部以外の慶應生と1年の時に一緒に暮らすことができるのは本当にいいことだと思います。

麻生川さん  医学部1年(日吉キャンパス)、綱島SST国際学生寮 1年目、 大阪府出身。
医学部は日吉で1年を過ごした後は、キャンパスが別になってしまうため、他学部とも人脈を広げたいと思い入寮。夢に向かって熱心に勉強中だ。

― 他に寮でよかったところは?

麻生川 大学から近いのは助かります。あとは私の性格上、ホームシックになるのはわかってたんで。私は大阪の出身なので、やっぱり標準語の東京は心細い…(笑)。だから家に誰かいるっていう安心感はありがたいですね。

佃 学部の先輩がいるのはいいですね。大学の勉強とか単位や試験のこと、バイトのことまで相談にのってもらっています。何より、大森寮では朝食と夕食が出てくるのが本当に助かっています。一人暮らしをしている友達の中には豆腐ともやしだけで暮らしている人もいるので…。あと病気のとき!1年生の時に「ぎっくり腰」になっちゃって。その時の寮長さんにはいろいろ助けてもらいました。ありがたいことに病気で食堂に行けないときは部屋までご飯を持ってきてくれるんですよね。

北野 SST寮はご飯はついていないので自分でなるべく自炊を心がけています。作りすぎた時はお互い差し入れしたり、時にはみんなで鍋をしたり。高校時代は自炊なんてほとんどできませんでしたが、いざやり始めると意外と楽しくて。あとは試験期間はみんなが集中して勉強しているのは刺激になりますね。

麻生川 確かにめちゃくちゃ勉強はする!

北野 特に1年だと必修があって落とせないしね。

佃 試験期間になると仲いい友人2人くらいが転がり込んできて、一緒に勉強したり、談話室でゼミの発表の練習をしたりするのは寮の風物詩ですね。

佃さん  商学部4年(三田キャンパス)、慶應義塾大学大森学生寮 4年目。
茨城県出身見学にきて楽しそうと思ったため入寮した佃さん。寮のRA を7月まで務め、留学生の生活のサポートの他、寮内の交流イベントを企画した。

― 最初、「寮」に対してどんなイメージを持っていた?

麻生川 「寮」っていうと「ボロい」とか「プライベートがない」っていうイメージがあって。でも全然違うということは知ってほしい。当たり前だけどプライベートは確保されている上に、SST寮なんて今年できたばっかりで本当に清潔です。寮の仲間に本当に助けられています。

北野 家に帰ってきたらいつもいる、それは家族みたいなものですよね。疑似家族みたいな感じかな。

佃 確かに。一番自然体でいられる間柄。私は現在4年ですが、1年生中頃になると女性もノーメイクで食堂にくるようになりますよ。

麻生川 親とか兄弟とも、大学の同期とも、バイト・サークル仲間ともちょっと違う。それでも一番近いのは家族かな。私も(北野くんと同じ)大阪出身なんですが、言葉が近い友達が寮にいると「家にいるみたいな」気持ちになるんです。しかも全員「キャラが濃い」(笑)。だからついつい夜中まで語ってしまうんですよね。

綱島SST国際学生寮 9Fフリースペースにて語らう三人

*RA(レジデント・アシスタント)とは、留学生の生活サポートをするために慶應義塾大学の各学生寮で活動する寮生のこと。

編集協力:西泰宏 文:武田鼎 撮影:伊藤圭

ライター
KEIO LIFE編集部

LIFESTYLE MAGAZINE「KEIO LIFE」ー現役塾生がいま注目の学生寮の魅力を語る。ー